ラーメン業界にあるとされる「1000円の壁」。この壁を乗り越えるべく高級路線に切り替えるラーメン店も増えてきましたが、一方で首都圏と比べて地方では単価をあげにくい面もあります。これらの実情を踏まえ、「安くて、しっかり儲けられる」町中華に原点回帰する店主も出てきているようです。
ラーメンライターの井手隊長さんがその背景を解説します。
名古屋のご当地グルメで「台湾まぜそば」というものがある。極太麺の上に台湾ミンチ(唐辛子とニンニクの効いたミンチ)と卵黄が乗り、ニンニク、ニラ、ノリ、鯖粉が丼の周りを囲む。これを豪快に混ぜて食べるジャンキーな一杯だ。
この台湾まぜそばの発祥の店が「麺屋 はなび」だ。2008年創業で、2009年から台湾まぜそばを提供。名古屋エリアを中心に店舗を広げ、今やロサンゼルス、ソウル、クアラルンプールなど海外にも台湾まぜそばを広げている。
台湾まぜそばの店主が、町中華のお店をオープン
長きにわたり台湾まぜそばの名店として愛されてきた「はなび」が今年、新ブランドとして町中華業態のお店をオープンした。「今池飯店」だ。
名古屋市千種区にある今池は古くからの繁華街・歓楽街で、台湾ラーメンの元祖「味仙」や人気店「ピカイチ」、その他多くの中華料理店や有名ラーメン店がひしめき合うエリアだ。そのど真ん中に「今池飯店」はオープンした。早くも連日多くのファンが行列を成す人気店となっている。
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