デキる人ほど陥る「部下の管理が苦手」打開する技 「自分はできていたから」という考えは危険だ

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「マネージャーはメンバーよりも偉いわけではなく、役割が違うだけ」であり、自分の下で支えるだけの存在と軽んずると、転覆してしまう可能性もあります。

組織内にも多様性のある価値観を

かつては圧倒的なパワーを持った一人のリーダーが強引に引っ張るスタイルが主流でした。「支配型リーダーシップ」と呼ばれるものです。

しかし、ハラスメントやメンバーのメンタルヘルスなど、多くの問題が顕在化してきました。トップの意向に沿わない人はこぼれ落ちていく、というデメリットもありました。

これからの時代は、奉仕型といわれる「サーバントリーダーシップ」「インクルーシブリーダーシップ」が求められています。

「サーバントリーダーシップ」は、メンバーを主役と捉えて、個々の力を強化しながら組織の成果を最大化していくタイプです。

「インクルーシブリーダーシップ」とは、一人ひとりの自主性を重んじて、点ではなく面で組織が拡大成長していくのが特徴で、多くの企業が取り組んでいるダイバーシティ&インクルージョンに適したリーダータイプです。

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多様性のある組織に理想とされているリーダーシップ像で、トップダウンで一元管理をしたり、こまかく指示を出したりするのではなく、多彩な人材を多様な価値観に則して任せていくのが特徴です。

最後に。これからの時代、答えはAIが教えてくれるようになっていくでしょう。答えよりも気がつかない課題を見つけ出すことが、ビジネスにおいて重要になってきます。

それには、組織内に多様性のある価値観があることが不可欠です。特性もバックグラウンドも異なるダイバーシティに富んだ人材が、多様な働き方をすることで組織の同質化を防ぐことが、これからの時代の組織に重要となるでしょう。

山本 渉 マーケティング会社・統括ディレクター

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やまもと わたる / Wataru Yamamoto

引きこもりを経験し、高校を中退後アメリカに留学。大学でマーケティングとエンターテインメントを学び卒業。帰国後、国内最大手のマーケティング会社に入社。プレイヤーとして結果を残し、30代でマネージャーに任命され数多くの失敗を経験する。チームメンバーの話をとにかく訊いて深く理解し、最後はメンバーを信じて完全に任せることでメンバーも組織全体も成長し活性化していく。現在はジェネラルマネージャー兼部長を束ねる統括ディレクターとして、小さなプロジェクトから100億円を超える大型案件まで、年間100近いプロジェクトをメンバーに依頼している。

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