とんねるず石橋と爆笑問題太田の「意外な共通点」 同世代で活躍する両者にはスタンスの違いも

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この違いは、今でも2人の出演番組から読み取ることができる。石橋は『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)や正月恒例の『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)といった特番を継続。YouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』を含め、あくまでも石橋自身がメインの番組でポテンシャルを発揮している。

出演番組からも2人の違いがわかる

対して、太田は『爆問×伯山の刺さルール!』(テレビ朝日系)や『サンデー・ジャポン』(TBS系)、お笑いコンテスト『ツギクル芸人グランプリ』(フジテレビ系)などでMCを担当。また、かねて「嫌い」だと公言していたテレビプロデューサー・佐久間宣行をYouTubeチャンネル『爆笑問題のコント テレビの話』のゲストに迎えるなど、常に若手芸人や旬なタレントと共演している。

彼らのスタンスを分けたのは、もともとの芸風の違いだけでなく、1980年代の潮流の変化によるところも大きかったのではないか。それだけに、今回の対談は感慨深いものがあった。

鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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