とんねるず石橋と爆笑問題太田の「意外な共通点」 同世代で活躍する両者にはスタンスの違いも
印象的なエンディング曲が流れるパッケージは、『オレたちひょうきん族』や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』、1990年代後半の『めちゃ×2イケてるッ!』までフジテレビの土曜夜8時枠の定番だった。つまり、1990年代までのバラエティーは、『シャボン玉ホリデー』の見せ方を基本軸としていたのだろう。
余談になるが、バカリズムが単独ライブのオープニング、エンディングでおしゃれな映像音楽を流しているのは、『ひょうきん族』を見ていた影響によるものだ。(今年5月30日放送の『お笑い実力刃presents 証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)より)
若手芸人の単独ライブでも、このパッケージはもはや定番となっている。『シャボン玉ホリデー』の文脈がテレビの枠を超え、ライブにまで与えた影響を考えると、ただただ圧倒されてしまう。
アメリカ文化の影響も受ける
『シャボン玉ホリデー』のエピソードにも通じる共通点が、アメリカ文化による影響だ。2人がテレビに露出した1980年代は、アメリカのポップスやロック、SFやアドベンチャー系の映画が世界的なヒットを記録していた。
『みなさんのおかげです』を見ても、石橋が生み出したキャラクターはそんな時代を感じさせるものが多い。例えば、マイケル・ジャクソンとともに生活していたチンパンジー「バブルス」から着想を得てふてぶてしい態度をとるチンパンジーを演じたり、プリンスのMV「Batdance」を番組の代表的なキャラ・保毛尾田保毛男でパロディー化したりしている。
また、6月26日深夜に放送された『ネオバズ!! 石橋貴明お礼参りTHE WORLD 地上波SP』(テレビ朝日系)の中で、石橋は「『みなさんのおかげです』で、ストロベリーっていうキャラクター(筆者注:石橋扮するアフロヘアーのモヒカンが特徴の黒人ダンサー)は、あれダリル・ストロベリーからとってるんです(笑)。あのへんの時代(筆者注:のメジャーリーガーは)、個性派が多かったですよね」と語っていた。
そんな石橋は、アメリカのコメディー映画『メジャーリーグ2』(ワーナー/東宝東和。1994年公開)、『メジャーリーグ3』(同。1998年公開)に主要キャストとして出演。帝京高校の野球部員だった彼が、現在コメディアンとして多くのメジャーリーガーに認知されているのだから、その引きの強さ、行動力と才能には感服させられる。
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