仕事抱える人が知らない「部下に丸投げするコツ」 上手に仕事を割り振るためにどうすればいいか

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任せるコツ1「切り出し方が9割」

うまく任せるために必要なことは「正しい丸投げ」です。たとえば、このような依頼をよく耳にします。

「このデータから必要な要素だけ抜粋して、週明けの朝までに資料つくっといて。◯◯さんが嫌だっていうからさ、君やってよ。誰にでもできる内容だから、ちゃちゃっとお願いね」

こんな依頼をされて快く受けられる人は、相当な人徳者か、ブラックな環境に慣れすぎて感情を失っているかのどちらかでしょう。この“丸投げ”には、ダメな要素のすべてが詰まっています。

ここで、わかりやすい手法をお伝えします。それが「学生キャバクラ理論」です。

「キャバクラで働く人が昼に大学で勉強している」と聞くと、「それは偉い」と感心する人が多く、「大学生が夜にキャバクラで働いている」と聞くと、「それはけしからん!」と叱る人が多い。

つまり、同じことを伝えるにしても、情報の順番で大きく左右するという話です。何かを依頼するときも、伝える情報の順番で印象は変わります。
「切り出し方が9割」といっても過言ではないくらい、出だしが重要です。

先ほどの例もこのような切り出し方をしてみたらどうでしょう。

「先週の資料ありがとう。役員会議で提出したらわかりやすいって評判で、またお願いできるかな? プロジェクトが承認されるかが懸かってる重要な書類で、この完成度でできるのが△△さんしかいないんだよ」

まずは受け入れやすい情報からスタートして、心を開いてもらうことが大切です。

任せるコツ2「断る余白」をつくってあげる

任せる際にとくに気をつけたいことは、依頼された側に「断る余白」を用意してあげることです。

上司に「やってよ」と言われたら、もし体調が悪かったり、週末に予定が入っていたりしたとしても、「できません」とは言いづらい人が多いでしょう。

メンバー(部下や部員)全員のコンディションを完全に把握するのは難しいかもしれませんが、余力がない前提で断りにくくしない工夫が必要です。

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