【前編】資産1.3億の投資家が生涯保有決めた銘柄 「バブルの象徴」だったあの銘柄も今では優良に

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NTT株がオワコン扱いされてきた背景、NTT株の「EPS(1株利益)」の推移について解説します(写真:designer491/PIXTA)
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投資初心者にありがちな誤解「株は安く買って高く売るもの」。 
たしかに売却益を狙う投資手法もありますが、安定した配当金をくれる銘柄を長期的に保有、配当金を再投資して資産を雪だるま式に育てる手法も存在します。 
そこで本連載では凄腕投資家たちに「一生涯、保有に値すると考えて、購入した銘柄」(=永久保有銘柄)についてインタビュー。「なぜ持ち続けるのに値すると考えるのか」「どの価格帯で買ってきたか」などを尋ねることで、読者の皆様に「銘柄を定量的に分析する目」を養っていただくことを狙います。 
連載初回では、本連載の聞き手であり、半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意などの著書を持つ個人投資家・長期株式投資氏が、永久保有を明言する17銘柄の1つである「日本電信電話(以下、NTT)」について、解説します。 

含み損600万円から資産1.3億円に

本連載をクリックしていただき、ありがとうございます。日本の配当株メインの個人投資家の、長期株式投資と申します。

サラリーマンをしながら株式投資を続け、2023年6月時点で金融資産は1億3000万円を突破。配当金の金額も、2022年の税引き後で282万円5128円を記録しました。1カ月で23.5万円程度が「ほぼ自動」で入ってくるというのは、福利の恩恵を感じさせる話です。

配当グラグ
著者の年間配当額の推移(出所:『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意』)

しかし、そんな私も、過去には手痛い失敗を何度も経験しています

私が株式投資を始めたのは2004年のこと。銀行にお金を預けていても金利がほぼつかない状態で、「このまま貯金として置いておくのはもったいない」「何かしら運用をしなくちゃいけない」と思うようになったのがきっかけです。

しかし、投資デビューして3年目の2006年のライブドアショックが起こったことで、それまでメインで購入していた新興株が壊滅。その後、サブプライムやリーマンショックも発生し、一時は含み損が600万円を超える状況になりました。

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