【前編】資産1.3億の投資家が生涯保有決めた銘柄 「バブルの象徴」だったあの銘柄も今では優良に

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「何かを変えないといけない……」

そんな中、2010年のお正月に出会ったのが『株式投資の未来』(ジェレミー・シーゲル著)という書籍です。この本を読んでから、配当再投資を投資戦略の柱に。歴史的に、高いリターンが期待できるセクターのトップ企業に投資する方向に舵を切っていきました。

セクター:株式相場や株式市場を分析する際、便宜上区分するグループのこと。「通信セクター」「医薬品セクター」などがあります。

自身の投資経験を通じて、私が提唱しているのが「永久保有銘柄」という考え方。永久保有というのは「一生涯持ち続けるのに値する」という意味合いで、割安な指標で購入することができれば、長期的に見れば高い確率でリターンを期待することができます。

そんな珠玉の銘柄たちを、私は1冊目の著書オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資において、17つ紹介しています。書籍内では「いつなら買っていいか」の目安も紹介しており、初心者にとっては有用な指針になる面もありますが、投資家としては、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、EPS(1株利益)等の指標を理解できるようになるほうが望ましいのは間違いありません。

そこで、この記事では、「なぜNTT株は買うに値すると考えるのか」「どれぐらいの期間をかけて、どれぐらいの価格で買ってきたか」などを解説していきたいと思います。

オワコン銘柄だったNTTに投資してきた理由

私が最初にNTTの株を購入したのは2009年頃のこと。現在の価格で38円程度(7月1日の25分割以前の数字に換算すると約950円)という価格でした。7月19日時点でNTTは1株約162円なので、その頃と比べると現在の株価は4倍以上になっています。

私はNTT株を2009年頃から買い増しを続けてきており、現在7万8000株(25分割前で3120株に相当)を保有しており、評価額は1260万円程度。平均購入単価は45.35円(25分割前で1130円程度)で、投じた元金は352万円程度になる計算です。

なお、平均購入単価が低く収まっているのは、10年程度前に集めていたのが功を奏しています(とはいえ、最近も追加で購入し続けており、たとえば25分割が発表されて株価が4000円前後まで下がったタイミングでも、約定単価4059円で100株追加しています)。

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