新アプリ「スレッズ」で知っておきたい6つのこと インスタがなぜスレッズを開発したのか

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例えば、あるクリエイターがスレッズでかなりの数のフォロワーを獲得した場合、表向きはそのフォロワーを同じテクノロジーで構築された他のプラットフォームに持っていくことができる。そうすれば、クリエイターにとってリスクが少なくなり、1つのプラットフォームから「抜け出せない」という感覚から解放される可能性がある、とモセリは言う。

これまでも「模倣アプリ」でライバルを駆逐

・インスタグラムは他のアプリのクローンを作成したことがあるのか?

フェイスブックやワッツアップも所有するザッカーバーグのメタは、ソーシャルメディアのライバルの機能をコピーすることで、ライバルを駆逐しようとしてきた歴史がある。ザッカーバーグは熾烈な競争者であり、ツイッターと同じことを実現する製品を所有したいと長い間考えてきた。

この戦略は必ずしも成功を保証するものではない。例えば、フェイスブックが画像・動画投稿アプリ「スナップチャット」のクローンを作ろうとした初期の試みは、当初は大きな支持を得られなかった。

それでもメタはライバルの模倣を続けてきた。2020年、メタはティックトックの模倣である「リール」をリリースしている。

・スレッズはどこで利用できるのか?

スレッズは5日からアメリカおよびその他約100カ国のアップルのアップストアとグーグルプレイストアから無料でダウンロードできるようになり、さらに拡大する計画がある。

しかしメタは、スレッズは当初、同社最大の市場の1つであるEUでは利用できないと述べた。デジタル市場法と呼ばれる新たなEU法が今後数カ月以内に施行され、最大手のテクノロジー企業がサービス間でデータを共有する方法が制限される。 メタは、27カ国圏全体にスレッズを導入する前に、法律の施行に関する詳細を待っているとしている。

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