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SBI新生銀行、非上場化後に待つ「公的資金」返済 SBIはTOBを強行したが、少数株主には不満も

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買い取り価格に不満が噴出。強制買い取りまでには波乱の可能性も。

SBI新生銀行の川島克哉社長
SBI新生銀行の川島克哉社長(左)はSBIの副社長も務めた(写真:記者撮影)

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「配当は少ないし、TOB(株式公開買い付け)の価格も安い。少数株主に対して冷たいのではないか」

6月27日に都内で開かれたSBI新生銀行の株主総会。株主の一人は怒りをぶちまけた。この直前の23日まで、親会社のSBIホールディングスは子会社を通じ、1株2800円でTOBを行った。8月下旬には、少数株主の株式を強制的に買い上げるスクイーズアウトのための臨時株主総会を開く。

これらの手続きを経てSBI新生銀行は上場廃止になり、SBIと預金保険機構、整理回収機構の3者のみが株主となる。1998年に国から注入された公的資金のうち、未回収である3500億円の返済に向けて一歩踏み出した。2025年6月までに返済の具体的方法について合意する予定だ。

公的資金返済のネック

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