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銀行員の出戻りネットワーク「アルムナイ」とは 人手不足で銀行からほしがられる退職者たち

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退職者の出戻りは、今や歓迎へと変わった。

入り口に立つビジネスパーソンのミニチュア
銀行でもアルムナイのネットワークが広がっている(写真:tsukat / PIXTA)

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『週刊東洋経済』7月10日発売号では「逆襲の銀行」を特集。金利上昇や株主圧力を受け、リテール改革でメスを入れる銀行などを特集した。
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「アルムナイ」が銀行業界で流行している。退職者との関係を維持し、“出戻り”を受け入れる制度だ。

三菱UFJ銀行は5月、退職者に対して、ビジネスや採用情報などを発信するアルムナイネットワークを構築した。交流会も企画し、退職者への接触も図る。同様の制度は2月に横浜銀行、4月に三井住友銀行でも発足している。

銀行員の再雇用はもともと、結婚や出産などやむをえない事情での退職者に限られる場合が多かった。茨城県の常陽銀行は4月、それまで出産や育児、介護などに限っていた再雇用の条件を撤廃した。勤続年数や退職理由、離職期間を問わず門戸を広げる。

背景に銀行の人手不足

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