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北国FHDが地銀に「ひっそり投資」をした波紋 岩手、琉球、武蔵野など6地銀に投資していた

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石川県が地盤の北国FHDが6地銀に根回しなく投資した理由は。

北国銀行の看板
北国銀行は先駆的な改革実績で知られるが…(記者撮影)

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『週刊東洋経済』7月10日発売号では「逆襲の銀行」を特集。金利上昇や株主圧力を受け、リテール改革などでメスを入れる銀行を特集した。
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石川県地盤の北国銀行を中核とする地銀グループ「北国フィナンシャルホールディングス(FHD)」の動きが波紋を広げている。提携関係のなかった同業の地銀の株式を突如取得したためだ。北国側は純投資を強調するが、株式を買われた地銀は北国の真意を測りかねている。

今回地銀に投資したのは、傘下の投資会社「QRインベストメント」。株主総会の招集通知によれば、2023年3月末時点で岩手、琉球、武蔵野銀行の大株主に、QRが組成するファンドが名を連ねている。さらに東洋経済の取材で、宮崎、山梨中央、福井銀行にも同様に投資していることがわかった。

北国銀行の狙い

次ページある地銀の幹部は不快感をあらわに
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