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利益最高水準の銀行、金利高で気になる次の一手 市場の低評価でリテールなど「聖域」にもメス

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利益最高水準のメガバンク。リテールなどにメスを入れる理由は。

銀行の看板
金利高に転換すれば、銀行を巡る環境は激変する(写真:bee / PIXTA)

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『週刊東洋経済』7月10日発売号では「逆襲の銀行」を特集。金利上昇や株主圧力を受け、リテール改革などでメスを入れる銀行を特集した。
【「逆襲の銀行」 東洋経済オンライン版・更新予定】
<無料公開>
みずほ銀行が今、「住宅ローン」を削減する真意
<無料公開>首位は住信SBIネットの30万円!銀行員の初任給
7月15日(土)みずほトップ「日本背負う中小企業を支える」
7月16日(日)三井住友FGトップ「預金が儲かる商品になる」
7月17日(月)三菱UFJトップ「1兆円純益を稼ぐ体制はできた」
7月18日(火)銀行の悲願「金利上昇」で経営へのプラスは大
7月19日(水)SBI新生銀行、非上場化後に待つ「公的資金」返済
7月20日(木)住信SBIと楽天にみる、ネット銀行の「稼ぎ方」
7月21日(金)LINE経済圏が銀行も証券も「挫折」した理由
        銀行員の出戻りネットワーク「アルムナイ」とは
7月22日(土)まだ続く!これが地方銀行の全国「再編」MAPだ
7月23日(日)現場ルポ!神奈川、長野、青森で地銀再編の今
7月24日(月)北国FHDが地銀に「ひっそり投資」をした波紋
7月25日(火)きらぼしがメインバンクの座を狙って打つ仕掛け
7月26日(水)地方銀行の「仕組み債」販売に厳罰が下った事情
7月27日(木)「PBR1倍割れ」続出の銀行、ついに東証が警告
7月28日(金)銀行の「ROE」は独自基準含め3種類ある現実
7月29日(土)最新!銀行株・PBR「割高」「割安」ランキング
(公開から2日間は東洋経済オンライン会員であれば無料で閲覧できます。以降は有料会員限定となります)
週刊東洋経済 2023年7/15特大号[雑誌](逆襲の銀行)
『週刊東洋経済 2023年7/15特大号[雑誌](逆襲の銀行)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

「マイナス金利下で、これだけ利益を上げている。これでもし金利が上がったら……」。ある銀行首脳はそこまで口にした後、ふっと笑みを浮かべた。

銀行経営が転機を迎えている。10年間収益の重しとなってきた金融緩和政策に修正の兆しがあるためだ。「早い段階で見直しを検討すべき」。6月中旬に開かれた日本銀行の金融政策決定会合。委員の一人はYCC(イールドカーブコントロール)の修正を求めた。

物価上昇率は目標の2%をすでに超過。植田和男総裁も同月28日の欧州中央銀行のフォーラムで、2024年もインフレが続くと「確信が持てれば政策変更の理由になる」と話した。銀行にとっては干天の慈雨だ。

反転攻勢、最後の機会

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