ちばぎん証券が客にリスクを十分説明せず乱売した背景とは何か。
『週刊東洋経済』7月10日発売号では「逆襲の銀行」を特集。金利上昇や株主圧力を受け、リテール改革などでメスを入れる銀行を特集した。
「仕組み債」──。果てしなく長期化する低金利環境下、預金以外で資産を運用したいというニーズが高まっている。そうした中、地方銀行が個人向けビジネスで打ち出した施策が思わぬ落とし穴にはまってしまった。
6月9日、証券取引等監視委員会は千葉銀行と傘下のちばぎん証券、そして提携先の武蔵野銀行の3社に対し、行政処分を下すよう金融庁に勧告した。これを受けて関東財務局は同月23日、3社に対し業務改善命令を出した。
監視委が問題視したのは、仕組み債の販売実態だ。仕組み債とはデリバティブの一種であるオプション取引を用いた金融派生商品。高い利回りをうたう一方で、株価や為替などに連動して償還条件が変動し、下落時には大きな損失を被る。もともとプロ向けの商品だったが、近年では個人投資家にも積極的に販売された。
リスク説明を怠る
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