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「イカゲーム」生みの親が全く稼げなかった裏事情 事情に疎く、Netflixと不利な条件で契約

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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ただし、第2シーズンを作るにおいて、Netflixはファンに良い条件を提示してくれたという。それも当然だ。今回は当たるとわかっているのだから、ファンの立場は強い。

第1シーズンは(そもそも、ファンは、第2シーズンを作ることすら考えていなかったのだが)、Netflixが、海のものとも山のものともつかない作品に1話あたり240万ドル(約3億4700万円)という、アジアの相場にしては潤沢だがハリウッドではそうでもない妥当な製作費を出してあげるというリスクを負ってあげたという立ち位置だった(Netflixの『グレイマン』と『レッド・ノーティス』の製作費はそれぞれ2億ドル。『イカゲーム』は9話全部合わせても、これら2時間の映画の10分の1しかかかっていない)。

逆に、第2シーズンは、Netflixが是非とも作ってもらいたかったものだ。レジデュアルと著作権についても、ファンとNetflixは話し合いをしているらしい。

『イカゲーム』監督、脚本家のファン・ドンヒョク(写真:REX/アフロ)

だが、ファンのような立場にまだ行き着けていない韓国のクリエイターらは、ファンが最初に経験したのと同じことを経験させられている。『イカゲーム』の大ヒット以来、Netflixは海外での製作により力を入れ始め、とりわけ韓国を重視するようになった。アメリカでNetflixの最初の画面を開くと、「K-dramas」がカテゴリーとして出てくる。

自分の構想を売り込んで、作らせてもらえる可能性が増えたのは、作り手にとって嬉しいこと。それに、韓国のテレビ局で作るのと違い、Netflixの場合は、世界中の人に見てもらえる。なにせ、国際市場なのだ。だからといって、現場での環境やギャラもそうかといえば、違う。そこがジレンマなのである。

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