東邦アセチレンの前期決算発表は「45日ルール」に間に合わない可能性大。仙台事業所は20日から順次操業再開へ【震災関連速報】

東邦アセチレンの前期決算発表は「45日ルール」に間に合わない可能性大。仙台事業所は20日から順次操業再開へ【震災関連速報】

東証2部上場で、金属などの溶接切断に用いるアセチレンガスをはじめとする産業ガスを主体とする東邦アセチレンは、前2011年3月期決算の発表日程について、東京証券取引所が発表期日の基本ルールとして定める「決算日から45日以内(45日ルール)」を守れない可能性が高そうだ。東日本大震災で一部のグループ会社が甚大な被害を受け、監査など詳細な決算業務の進捗が遅れていることが要因とみられる。

東邦アセチレンは、4月18日午後までに、東証に対して前期決算の発表予定日を5月13日と報告している。が、関係者の話を総合すると、2週間以上遅れる可能性が出ているという。最短でも5月27日となりそうだ。ただ、6月末に定時株主総会を控えているため、5月中には発表を終える方向だ。

東証は震災を受けて、今回に限り45日ルールを柔軟に運用する方針のため、処分等の対象とはならない。

決算関連業務が大幅に遅れているのが、持分法適用関連会社のカガク興商(東邦アセチレンが約34%出資)だ。同社本社は大平洋からほど近い宮城県石巻市三ツ股にあり、周辺に給油所や油槽所なども構える。震災によって押し寄せた大津波によって甚大な被害を受けたようだ。本格的な業務再開のメドは立っておらず、インフラの復旧も進んでいない中で、決算業務が難航しているとみられる。

なお、東邦アセチレンでは、今回の震災直後から操業を停止していた、酸素や窒素などを生産する仙台事業所(宮城県多賀城市栄)が、一般電源の通電が可能となる4月20日から順次操業を再開する見通しだ。まず酸素の充填から復帰し、4月中に窒素、5月中旬にはアルゴン・炭酸も再開する方向で準備を進めている。

(武政 秀明 =東洋経済オンライン)

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