橋下徹氏「解散権をかざすのは平和的なやり方」 「総理から解散は聞いていない」と木原副長官
岸田総理「解散」見送り…決断の真相は
木原氏は、岸田首相が今国会中の衆院解散を見送った真意について問われ、「岸田首相の口から『解散するぞ』という言葉は一度も出たことはない」と説明。「むしろ(首相からは)『やるべきことしっかりやっていく、仕事をしていくんだ』という言葉しか聞いていない。(衆院解散の雰囲気を)私自身は必ずしも感じてはいなかった」と話した。
一方、萩生田氏が17日、岸田内閣について「地方の感覚に欠けている」と批判したことについて、木原氏は「真摯に受けとめて改善したい」と語った。
以下、番組での主なやりとり。
橋下徹氏(番組コメンテーター、弁護士、元大阪府知事):解散権についてきのうきょうの新聞などを見ていると、「解散権を弄ぶな」という論評が多かったが、解散権こそが民主主義国家において一国の総理、一国のリーダーが国をまとめ上げる、政治をまとめ上げる唯一の武器だ。
独裁国家では最後は強権発動で政治をまとめるが、日本はそういうことはできない。国会議員は選挙でもう一回当選するかどうかがすべてだ。非常に弱い立場の人、余裕のある人、さまざまいるが、この解散権で「さあ、クビ飛ばすぞ。さあ、どうするんだ。俺についてくるのか、どうなのか」ということを示すのは、民主国家において最大のツールだ。岸田首相がこういう形で解散権を使うのは当然だ。
解散権の効果を使い、独裁的、強権的なやり方ではなく、国の政治をまとめていくことは極めて平和的なことだと僕は思う。