橋下徹氏「解散権をかざすのは平和的なやり方」 「総理から解散は聞いていない」と木原副長官

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松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):岸田総理は(15日の)記者会見の数時間前までは解散する意欲があったと我々の取材では聞いている。実際、解散を見送るとの判断をするまでの数時間に一体何があったのか。なぜ今の国会では解散しない決断に至ったのか。

総理から「解散」聞いていない

木原誠二氏(官房副長官):解散権は総理の専権事項なので、総理の内心そのもので、正直分からない。岸田総理の口から「解散するぞ」という言葉は一度も出たことはなく、むしろ「やるべきことをしっかりやっていくんだ」「仕事をしていくんだ」という言葉しか我々は聞いていなかった。松山さんが言うような(衆院解散に踏み切るとの)雰囲気を私自身は必ずしも感じていなかった。

(画像:FNNプライムオンライン)

橋下氏:解散あるかどうかということを、メディアを含め我々はいろいろ議論していた。でも、解散するかどうかということによって、賛否両論ある中で、結局は国会も政府の方針もうまくまとまった。国会議員なんていろいろ好き勝手なこと言う。自民党内も岸田さんを全員が支持するということでもない。民主国家で唯一それをまとめ上げるツールは解散権だ。

僕は知事、市長だったが、自由な解散権はない。議会から不信任を突きつけられたときに解散を発動できるのだが、知事・市長の8年間でどれだけ解散権が欲しいと思ったか。ああでもない、こうでもない、無責任なことばかり好き勝手に言って、財源も何にもないのに、「あれやれ」「これやれ」と言って。こんちくしょう、うるせー、この野郎、解散だ、と言いたいんだけど、不信任を出してくれないと言えないから、僕は自分から「不信任決議してくれ」と何遍も言っていた。「不信任出してくれ、不信任出してくれ。それで解散だ」と。

だけど、みんな不信任を出さない。それぐらい解散権というのは現実の政治においてはものすごい重要なものだ。ただ、外から言うと「弄ぶな」とか、そういう話になるが、民主国家において銃を突きつけて強権発動することなく、解散権だけでこうやってまとめるのだったら、極めて平和な方法だと僕は思う。

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