ナヴァル:ギャングの1人がほかの仲間から殺すぞと脅されている場面に出くわしたことがあった。
脅されていた人は逃げて隠れたんだけれど、「いや、殺そうとしているわけじゃない」という約束を敵から取り付けて、最終的に敵を自分の家に入れたんだ。
彼らの間では、誠実は美徳だった。お互いを殺そうとしているときでも、相手の言葉を当然のこととして受け入れようとした。何よりも大切なことだった。
ギャング内の抗争の中で見た誠実さだったけど、私は、これはあらゆる人間関係に大切なことだと悟った。
ナヴァルが大事にしている言葉
(ティムから)人生の参考にしたりよく思い出したりする名言は?と聞くと、彼は次のように答えてくれた。すべて金言だ。じっくり読んで理解してほしい。
ナヴァル:すべてが引用というわけではなく、多くは自分のために考えたものだ。
・希望は苦しみの種だ(仏陀)
・怒りとは、ほかの人に投げつけようとして熱い石炭を手に持っているようなものだ(仏教の格言)
・誰かと生涯一緒に働くことができないのなら、1日だってその人と一緒に働くことはできない
・読書(学習)とは究極のメタスキルであり、ほかの何物にも代えがたい
・人生の本当の価値は、異なる関心を歩み寄ることから生まれる
・時間をかけるのではなく、真心をこめて信頼を勝ち得る
・努力の99%は無駄になる
・常に誠実に。いつでも誠実で前向きであることは可能だ
・褒めるときは名指しし、批判するときは不特定多数に向ける(ウォーレン・バフェット)
・真実には予測力がある
・あらゆる考えに注目する(「なんでこんな風に考えたのか」と常に自問する)
・器の大きさは、悩みから生まれる
・愛は与えられるもの、決して受け取るものではない
ティム:不朽の名声を求めない理由は?
ナヴァル:ほんのわずかでも科学をかじったら、実用的な意味で、人間は取るに足りないものであることに気づくだろう。
基本的に、超巨大な多元的宇宙の中の、巨大な銀河系の中の、発展の遅れた小さな星を周回する小さな岩の上のサルなんだ。
人間の行動は長く続かない。最終的に自分は消えてしまい、自分の仕事は消えてしまい、自分の子どもたちも、自分の考えも、この地球も、太陽ですら消えてしまう。……すべてなくなってしまう」
来世を信じないのなら、自分の命は実に短くて貴重だと認識しなければならない。
不幸に過ごすなんてありえない。みじめに過ごすなんてありえない。宇宙は500億年あるいはそれ以上長く存在するかもしれないが、僕たちはそのうちの70年しか与えられていない。
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