職人、写真家、ミュージシャン、デザイナー、作家、アニメーター、アプリ制作者、起業家、投資家……あなたの職業がこの中のどれであっても、あなたが生計を立てるのに必要なのは、1000人の忠実なファンだけだ。
ここで言う忠実なファンは、「あなたが生み出すモノならなんでも買ってくれる人」と定義しておこう。
ここで紹介する熱狂的なファンは、あなたの歌を聴くために、300kmの距離でも車をとばしてやってくる。
本を出せば、ハードカバーも、ソフトカバーも、オーディオ版だって買ってくれる。見てもいないのに、次に発表する彫刻だって、もちろん購入してくれる。無料で公開しているユーチューブの「ベスト版」DVDだって買うだろう。
(中略)
あなたがすでにこういったファン(スーパーファンとも言う)を1000人近く抱えているのなら、生計を立てることは可能だ。あくまでも、ひと財産築く、のではなくて、生計を立てられればOK、と言うのであれば。
(中略)
1000という数字は絶対ではない。100万より3桁少ない数であれば問題ない。
実際の数は、その人に応じて調整してもらえばいい。忠実なファン1人当たり、年間50ドルしか稼げない、というのなら、あなたには2000人のファンが必要だ(同様に、年間200ドルが手に入るなら、500人のファンがいれば事足りる)。
(中略)
結論。1000人の忠実なファンは、スターを目指すのとは別の、あなたが成功へたどり着くための方法だ。
ベストセラーを生み出す。大ヒットを打ち出す。セレブのような生活を手に入れる。
こんな狭くて、なかなかたどり着けないような頂点を目指すのではなくて、1000人の忠実なファンと、直接的なつながりを目指すだけでいいんだ。
「生計を立てる」ことと「ひと財産築くこと」の区別
ケヴィンは、「生計を立てる」ことと「ひと財産築くこと」を明確に区別しているが、それはこれから議論を進めるうえで、大事なポイントになる。
とはいっても、注意しておきたいのは、必ずしも互いに相いれないものではない、ということだ。
君がどうやって大ヒットを生み出すか、一生涯続くメガヒット作品を生むか、世界的名声を手に入れるか(自分が何を望むのか、注意すること)は、1000人の忠実なファンの獲得にかかっている。
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