「ああ言えば良かった」グルグル思考を減らすコツ フェリス流瞑想活用術で集中力を取り戻す

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瞑想やマインドフルネスで、目の前に現れる「動く標的や仮想敵」に振り回されず、重要なことに集中できると著者は指摘します(写真:metamorworks/PIXTA)
瞑想を定期的に行うことで、1日に実行できる物事が30~50%増えるだけでなく、そのためにかかるストレスは半分になった。
そう述べるのは「アメリカ最高峰のインフルエンサー」であり、『「週4時間」だけ働く。』の著者として知られるティム・フェリスだ。
彼が現代のパイオニア106人に成功の秘密を聞きまくってまとめた本『巨神のツール 俺の生存戦略』の『健康編』の中から、フェリス流の瞑想体験と、瞑想への取り組みについて紹介しよう。

一歩引いて状況を見渡せる

私がインタビューした世界一流のパフォーマーの80%以上が、何らかの瞑想かマインドフルネスを毎日の習慣としている。

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瞑想とマインドフルネスのどちらも、「今この瞬間に目を向けることで、(情動的な)反応をなくす」ことを目指す。

瞑想は、その他のあらゆることを向上・改善する「メタスキル」だ。

1日の始まりを、心を集中させることからスタートする。

差し迫ったことがないときに練習して(ソファに10分間座るなど)、後の重要な場面(各種の交渉、愛する人との会話、最大重量でのデッドリフトなど)でより上手に集中できるようにするのだ。

もしあなたが、今よりもストレスを低くしたいとか、「こう言えば良かった」といった反復思考を減らしたいと思うのなら、瞑想は心にとって、温かいお風呂に入るような役割を果たしてくれる。

私たちは目覚めている時間の大部分を、頭の横を弾丸が飛び交う前線で、塹壕の中にいるような気分で過ごす。

しかし、20分の瞑想を定期的に行うことで、司令官となり、高台から戦況を見渡せるようになる。また、その地域の地図を見て、ハイレベルな意思決定を行えるようにもなる。

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