「小金持ちと大富豪の差」は出すゴミでわかる訳 ゴミ清掃員芸人「真の金持ちほどゴミが少ない」
大量の洋服が定期的に排出されるのは一般的な家庭が多い。洋服は自己投資のひとつではあるが、新品に近い洋服が多いと散財に見える。トップクラスの高級住宅地では使い古した婦人用の洋服が1枚入っている程度のもので、大量に洋服を捨てるという光景は見たことがない。
ゴミにはその人の哲学が含まれていて、その集合体は地域柄を表している。これはもう「ゴミ社会学」ではないかとよく言っているが、その考えは今でも変わっていない。
高級住宅地ほど「圧倒的にゴミが少ない」
結論から言うと、最高級クラスの高級住宅地は圧倒的にゴミが少ない。後々、詳しく説明するが、SSランクの金持ちが最もゴミが少ない。客観性を保つため、ベテラン清掃員何人かに取材した。
「昔の金持ちはどんなゴミ出してたんですか? バブルの頃とか」
「え? 金持ちのゴミ? あー、昔から金持ちはゴミ少ねえよ、お前も本に書いてたじゃん、そのとおりだよ」
「へぇー、昔から?」
「昔からだよ。ちなみに昔は質屋しかなかったから、彼氏と別れたのかわからねえけど、高級な腕時計を捨てていたとかはあったな。まだ動いているやつ。質屋はなかなか行けないじゃん? 今はネットで売れるから、そんなのは見なくなったけどな。時代が浮かれているってのはあったけど、それでも、ほかの地域に比べたら少なかったよ」
時代とともに回収する物は変化しても、本質は変わらないのかもしれない。30年も40年も前から変わっていないので、向こう30〜40年先の金持ちの心理も、そうそう変わらないだろう。一般庶民も本質的にはそんなには変わらないと思われる。
ゴミ清掃員を何年間もやっていると、お金持ち、一般庶民の家庭に限らず、「なんでこれにお金を払ったのだろう?」ということばかり考えるようになった。何に金をかけて、その結果、どうなりたくて、どんな気持ちになりたくて、これを手に入れたのだろう? そしてその傾向はどんな人たちに多いのだろう?と考えながらゴミを回収し続けた。
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