「2万円で買う安心」緊急避妊薬を使った彼女の"心の傷"――薬局での市販化解禁。医師の診察・処方箋なしで買えても残る「性教育」への課題

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「望まない妊娠」に心を痛める女性たちを救う(写真:Graphs/PIXTA)

本日(2026年2月2日)から、緊急避妊薬(アフターピル・商品名:ノルレボ)が市販薬として発売されます。

世界ではすでに90カ国以上で市販されているなか、日本ではなぜこのタイミングになったのでしょうか。本稿では、緊急避妊薬がなぜ必要なのか、市販化に至る経緯、使用するにあたっての注意点、そして今後の課題について、薬剤師の立場から解説します。

必要だった緊急避妊薬の市販化

近年、日本では「望まない妊娠」が重要な社会課題となっています。

厚生労働省の報告によると、2023年度の人工妊娠中絶件数は約12万件にのぼります。同じ年度の出生数は約73万人なので、どれほど多いのかイメージできると思います。

また、筆者が入手した資料によると、10代で妊娠したケースのうち、約69.8%が中絶を選択していることが明らかになっています。

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