福島原発の放射性物質の放出量は、すでにチェルノブイリの7~12%に、保安院、安全委員会発表
原子力安全委員会と、原子力安全・保安院は12日、福島第一原発事故に伴う放射性物質の大気中への総放出量について推定試算値を発表した。
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ヨウ素131とセシウム137について推定、ヨウ素換算で、保安院の推定では、37万テラ(3.7×10の17乗)ベクレル、安全委員会の推定では、63万テラ(6.3×10の17乗)ベクレルが放出されたという。
チェルノブイリ原発事故では、520万テラ(5.2×10の18乗)が放出されたとしており、それに比べると7%(保安院)~12%(安全委員会)の値にとどまっている。
しかしながら、福島第一原発は発生から1カ月以上経ってもいまだに深刻な事態を脱することができておらず、放射性物質の拡散を閉じこめる以前に、核燃料の冷却すらままなっていない。
現時点では3月15日~16日以降には大量の放出は検出されていないが、2、3号機は格納容器の破損が推測されており、1号機も水素爆発の危険を抱えている。放射性物質の放出がチェルノブイリを上回る危険性は否定できない。
出所:原子力安全委員会写真:福島第一原発内作業風景4月11日 東京電力提供
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