レアメタルを確保しないと、海外企業との競争で勝負にならない--古屋堯民・フルヤ金属社長

レアメタルを確保しないと、海外企業との競争で勝負にならない--古屋堯民・フルヤ金属社長

イリジウムやルテニウムなど最も希少性の高いレアメタルに特化した工業用貴金属加工メーカー、フルヤ金属。さらなる飛躍に向けて第三者割当増資で70・8億円を調達した。積極増資の狙いは? 東日本巨大地震の影響は? 古屋社長を直撃した。

--東日本巨大地震で茨城県の工場が被災されました。現在の状況は?

総じて大きな影響はなかった。土浦工場(茨城県土浦市)は壁や天井の一部が崩れ落ち、配管ラインも損傷した。ただ、社員が不眠不休で復旧作業にあたり、2~3日で再開にこぎつけた。
 
 つくば工場(茨城県筑西市)も一部の配管などに損傷があったが、これも1週間後には生産体制を整えた。電気系統の問題も解消し、今はほとんど問題なく、従来と同じ生産体制になっている。

売上高は3月~4月は若干落とすかもしれないが、(主力製品の)イリジウムルツボなどの需要は拡大している。好採算のリサイクル事業も伸びる。現時点では、業績の下方修正は考えてない。

--ただ、今回の地震で、茨城県に生産拠点が偏重しているリスクが浮き彫りになりました。

そもそも、2007年12月から稼働している土浦工場については、「活断層が一つもない」ことを理由に拠点進出を決めた。今回の地震影響が限定的であったことは、この情報が正しかったことを物語っている。
 
 とはいえ、他の拠点の活用も検討している。北海道の千歳市に石英保護管内製化の工場があるので、ここにセンサー関係の生産移管を進めている。それに付随する事業の移管も検討中だ。

海外に生産拠点を構えることは、当面はないだろう。国内でつくって輸出しても、十分に採算が合う。

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