先日、スシロー(株式会社あきんどスシロー)が面白い発表をした。これまで同店舗では黄皿、赤皿、黒皿のラインナップだった。黄皿が安価で、黒皿が上位商品の位置づけだ。今回の発表によって、その価格戦略に変化を出す。
具体的には、黄皿の種類を増加させる。また黒皿を現行より大幅に値下げを行いつつ、“匠のすし技”などの新商品を加える。黄皿は店舗により120円、130円、150円のいずれか。黒皿はおなじく260円、270円、290円となる。
さらに注目されるのが白皿の導入だ。これは“値段を固定しない皿”と発表された。店舗ごとのバリエーションが楽しめる。もちろん黄皿より安価になる場合がある。そして黒皿より高い、これまでにないネタを楽しめる可能性がある。
回転寿司のジレンマとして、価格が明瞭で、お客が選びやすい側面があるいっぽうで、価格上限を定めるために自由な商品提供ができない側面もある。実際に同社のプレスリリースでは「皿の色ごとの規定価格で商品をご提供していく中で、規定価格に縛られご提供が難しい商品もありました」と述べている。
なお、白皿は現時点では例として「カニ爪食べ比べ」と「活〆穴子食べ比べ(天ぷら・焼き)」が紹介されている。
スシローの決算状況
ところで背景を予想する前に、スシローの決算状況を見てみよう。運営の株式会社FOOD & LIFE COMPANIESは5月9日に上期の決算を発表している。全体では次の状況だ。
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