運命の相手と出会ってない人に知ってほしい法則 実はこれまで偶然知り合った人の中にいるかも?

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もちろん、誰もがこうした人物と恋に落ちるわけではない。恋愛が進化した理由のひとつは、協力して子育てをするための絆をつくることだと思われるが、その際、人は手の届かない相手に無駄な時間やエネルギーを費やさないよう制御されている。私たちは手の届かない人より、魅力や知性や地位などが、自分と似たような「ランク」の人を好きになる傾向がある。

魅力の正体

あまり知られていない魅力の法則もある。遺伝学者によると、私たちは、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と呼ばれる遺伝子の特定の型をもつ人に惹かれるといい、この遺伝子は病原体と戦う能力において重要な役割を果たしている。

MHCが異なる相手なら、より健康で免疫力の高い子孫をつくることができる。その証拠として、適当にペアを組まされた場合、MHCが似ていない同士のほうがカップルになりやすいことがわかっている。何十年にも及ぶ研究にもかかわらず、自分と異なるMHCをどのように識別するのかは明らかになっていない。

一説には匂いだと言われており、人は自分と異なるMHCをもつ相手のTシャツの匂いを魅力的と感じる傾向にある。あるいはこれが、私たちのよく口にする性的な「化学反応」なのかもしれない。どうやらここからわかるのは、「自分の直感を信じろ」ということのようだ。

ただし、注意すべき例外がひとつある。経口避妊薬を服用している女性は、MHCが似ている男性を好む傾向があるのだ。つまり経口避妊薬を飲んでいる女性は、遺伝的に適していないパートナーを選ぶ危険性がある。

女性が経口避妊薬をやめたあとに、カップルが別れる可能性が増幅するか否かを調べた研究は、私が知っているかぎり行われていないものの、私はいまの夫と同棲中、このアドバイスを心に留めていた。それまでMHCについて何度も記事にしてきたので、ぜひとも確認する必要があったのだ。

私の夫であるアレックスにプロポーズされたあと、私は経口避妊薬の服用をやめ、自分の気持ちが化学物質で曇っていないかどうかを確認した。月経周期によっても魅力は変化する。男性は、排卵日が近い女性の香りに惹きつけられ、排卵日が近づくと、パートナーに対してお互いがいつもより愛情を抱くようになる。

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