「高すぎるマンション」購入決めた人の妥協点3つ 23区平均1億円超「いま"条件外し"が賢い買い方」
4月に東京23区で発売された新築マンションの1戸あたりの平均価格はおよそ1億1773万円と1億円を超えている。首都圏全体で見ても、平均価格は7747万円となっている(不動産経済研究所調べ)。
これだけ高いと買い控えがみられる一方で、大手企業では賃上げの復活、長期的には超低金利の局面が終わる可能性があること、コロナ禍の落ち着きを受け、今春に思いきって、「夢のマイホーム」を購入した人もいるだろう。
とはいえ、平均年収443万円時代。あまりに非現実的な価格に、みんなどうやって買っているのかと不思議に思う人も多いのではないか(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」)。
答えは簡単だ。「住まいに理想を求めすぎない」こと。
マンションを賢く購入するノウハウ
例えば、新築で駅近、部屋は南向きで広いリビング、食洗機付きのシステムキッチンに、豪華なエントランス、共用施設にはゲストルームやスパがあって……!
いやいやいや……あれもこれもと夢を追い求めていたらいつまでたっても買えやしない。まさに夢物語だ。
この高騰時代。マンション購入を実現するには、限られた予算内で譲れない条件をいくつか絞り、目をつぶれるところはつぶる。つまり、何かを妥協して購入するのが得策といえる。妥協というと諦めているように思うが、実はそうではない。この妥協には、賢く購入するノウハウが満載である。
そこで実際、近年マンションを購入した人は、何を妥協してマンションを購入したのか。
条件外ししたポイント3選をご紹介する。人生で1番高い買い物といわれるマイホーム。賢く購入するための参考にしていただきたい。
まずは、「駅ズラシ」だ。生活利便施設の充実や通勤のしやすさなどから、主要ターミナル駅から徒歩圏内に住みたいと思う人は多いのではないか。
藤田拓也さん(仮名、34歳)も、賃貸マンションの更新時期がまもなくなのと、35歳で住宅手当がなくなるため、主要ターミナル駅で分譲マンションを探していた。
希望条件は漠然としていたが、まだ独身なので1人で快適に住める広さ、職場へのアクセスがよい沿線で、できれば新築か築浅、通勤快速や特急なども停まるターミナル駅から徒歩圏内を希望していた。
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