マンションポエムに心躍る人が犯す致命的ミス 不動産価値の9割は「立地」で決まる

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マンション広告で最も見るべきポイントとは? うたい文句に惑わされずに物件の真価を見抜く方法を解説します(写真:y-studio/iStock)
新築マンションの広告はどれもきらびやかなものばかり。しかし、不動産のプロからすると、あまりにも大仰すぎるキャッチコピー、通称「マンションポエム」はまったく参考にならない。マンションの「真の価値」を見極めるにはどうすればいいのか? 住宅ジャーナリストの榊淳司氏が解説する。

何年か前に、「天地創造」というキャッチコピーを打ち出した、さる財閥系大手不動産デベロッパーが東京近郊に開発した、600戸規模のマンションがある。建物は数年前に竣工。もちろん、そのマンション自体は「完売」している。

「天地創造」とは、旧約聖書の冒頭で「光あれ」から始まる、神様がこの世界を創ったというエピソードを指すフレーズ。それをたった600戸程度のマンションのキャッチコピーに使うのだから、それはもうポエムとしか言いようがない。

そのマンション、かなり販売に苦戦した。彼らにとっての「天地」は「創造」できたが、住む人は思うように引き寄せられていない様子だった。

10年以上前の例だが、ある新築マンションが「○○涼子」という人気女優をイメージキャラクターに起用した。このマンションの折り込みチラシの表面には、彼女の写真と「感度リョーコー」というキャッチコピーが躍った。これには正直、あまりのバカバカしさに腰が砕けた。

こういったマンションポエムを、横目で見ながら笑っている分にはいい。しかし、そのマンションの購入を真剣に考えている場合には笑えない。そこで、マンションの広告からその物件の「真の姿」をあぶりだすノウハウをお伝えしたい。

プロは広告の「どこ」を見る?

はじめに、われわれ業界インサイダーは、マンション広告の中でどこをまず見るのか。「不動産の価値は9割が立地で決まる」と言う。誠にそのとおりだ。だから、われわれは最初に、「現地案内図」や「MAP」という項目を探し出してクリックする。そして、物件がどのあたりにあるのかを大まかに把握する。

首都圏で分譲される新築マンションの場合、場所の次には「〇〇駅徒歩〇〇分、3LDK、〇〇・〇〇m2、〇〇〇〇万円」を確認する。業界用語では「3P」。Place、Plan、Price の3要素だ。最寄り駅とそこからの徒歩分数、間取りと面積、価格の3要素。これらの要素は、「概要」という新築マンションのオフィシャルサイトのなかでは、最も地味に作られているページに集約されている。ただし、これらの要素だけで、そのマンションの資産価値が決まる。

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