「高すぎるマンション」購入決めた人の妥協点3つ 23区平均1億円超「いま"条件外し"が賢い買い方」
企業によっては固定席を撤廃しフリーアドレスの導入、オフィスの省スペース化から費用削減も兼ねスモールオフィスに移転したという話も聞く。すべての職種がテレワーク可能ではないにしろ、一度定着した勤務形態は今後も大きく変わることはないであろう。
このような場合、佐々木さんご夫婦のように、最寄り駅から“やや遠い物件”も視野にいれると希望条件にあう物件が見つかりやすい。
ただし、最寄り駅からの距離は、立地の良し悪しを表すバロメーターの1つとされ、「駅からの距離=徒歩分数」が周辺環境にかかわらず、客観的指標として判断される。
一般的に駅近物件は価格が高く、駅から遠くなるにつれて価格が下がっていく。そして駅から遠い物件ほど、下落率も大きくなるといわれる。
そのため、安価だからと駅から遠すぎる物件を購入すると、買い替えや住み替え、相続などで売却したいと思ったときに、思うような価格で売れず大変な思いをする可能性がある。
徒歩7分以内が目安
最寄り駅から“やや遠い”分数までに留めておくのがポイントだ。一般的に駅近というと5分前後だろう。そこより数分だけ広げるのだ。具体的には、最寄り駅から徒歩7分以内を目安にしたい。
それは東京カンテイが公表する「首都圏2022年 新築一戸建て住宅と新築マンションの徒歩時間別分譲戸数分布(バス便を除く)」を基に集計したところ、最寄り駅から徒歩3分以内は約21%、4分~7分は約31%とされる。つまり、新築マンションの半数以上が徒歩7分以内だからだ。
ただし、吉祥寺や北千住など、駅周辺に商店街があり住宅地まで距離があるようなエリアは、徒歩分数以上の価値があると判断される。このようなエリアを除いては、将来の出口戦略を考えると駅から徒歩7分以上はやめておいた方が無難だ。将来も見据えるなら、徒歩7分以内の物件をおすすめする。
どれだけ価格が高騰しようとも人はどこか住むところが必要だ。
高騰中だからこそ、安価だから、買えるから、を購入の決め手にせず、価格に対する価値を見失わないようにしたい。
その他にも、高層階ではなく低層階を選ぶ「階数ズラシ」「新中古マンションや、売れ残りマンション狙い」「福利厚生などの優遇制度を活用する」など、工夫次第で賢く価値あるマンションを購入する方法はたくさんある。限られた予算でマイホームを購入する際の参考にしていただきたい。
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