"猫"のために「リノベ」したお家ビフォーアフター 人にとっても猫にとっても快適な空間を実現
ペットフード協会によると、全国の推計飼育頭数は犬が705万3000頭、猫が883万7000頭だ。いまは犬よりも猫を飼う家庭のほうが多く、ペットというよりコンパニオン・アニマル(伴侶動物)として家族の一員となっている。
そのため、家で暮らす人にとっても猫にとっても、快適な空間にしたいと考える人が多く、リノベーションでそれを実現したいということのようだ。実際に猫を飼っている人ばかりでなく、今後猫を飼いたいのでリノべーションしておきたいという人も多いという。
猫リノベに欠かせないキャットウォーク
Mさんのお宅の事例を詳しくみていこう。リノベでこだわったのが、寝室も兼ねる広いLDKの上部にぐるりと付けた「キャットウォーク」。猫には、高い所から見下ろすのが好きな習性がある。高い所は危険が少なく、獲物が見つけやすいからのようだ。
猫は頭が通れば狭いところでも通り抜けができるので、飼っている猫2頭がすれ違えるような幅の板でキャットウォークを作った。合わせて、視線を遮る場所も必要なので、キャットウォークに物陰となる穴の開いた板を部分的につけている。
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この長さなら2頭が自由に好きな場所を歩くことができるが、「ワンルームなど狭い家ではキャットウォークも短くなって、猫が快適に過ごせないということはないのか?」と聞いてみた。
猫は上り下りの運動ができることが大切で、キャットウォークに長さは必要ないそうだ。Mさん宅では段差のある複数の棚やステップを付けて、上下運動できる場所を設けている。
「臭いがするトイレの設置場所」も気になるところだ。Mさん宅では、換気扇のある脱衣所に猫用トイレを設置し、脱衣所の扉にアーチ形の猫用扉を開けた。また、脱衣所の床を手入れがしやすい塩ビタイルにした。
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ただ、臭いについては、飼い主は意外に気にならないので、換気扇はマストではないという。気をつけたいのはトイレの数だ。「猫の数+1」のトイレを設置したほうがよい。とくに多頭飼いの場合は、トイレを余分に用意することで、ほかの猫と同じトイレを嫌がる猫が粗相をしてしまうのを防ぐ効果があるからだという。
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