一流アーティストがアニソンに「全集中」する事情 世界人気の日本曲トップ10は「アニソン」が席巻

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チェンソーマンのコミックとアニメ主題歌のCD
チェンソーマンは漫画の海外人気が高まったタイミングでのアニメ投入だった
5月22日発売の『週刊東洋経済』は「アニメ 熱狂のカラクリ」を特集。この10年で市場規模は2倍となり、今の日本には数少ない成長産業となったアニメ。動画配信の普及もあり世界中でアニメファンが急増する中、沸騰するビジネスの最新事情や、根深い課題を深掘りしています。
週刊東洋経済 2023年5/27号[雑誌](アニメ 熱狂のカラクリ)
『週刊東洋経済 2023年5/27号[雑誌](アニメ 熱狂のカラクリ)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

今や日本の音楽シーンの「鉄板」となっているのがアニメ関連曲の数々だ。

2022年はテレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編のオープニングテーマである『残響散歌』(Aimer)が、ビルボードの年間チャートで総合首位を獲得。音楽番組や情報番組、ワイドショー等の露出で認知を広げ、ロングヒットとなった。

23年も勢いは止まらない。『チェンソーマン』の『KICK BACK』(米津玄師)は総合チャートの首位攻防戦を繰り広げ、アニメ関連曲のストリーミングチャートで26週連覇を果たした。足元では『推しの子』主題歌の『アイドル』(YOASOBI)が週間チャート首位とヒットしている。

タイアップは以前から頻繁に

音楽とアニメのタイアップは以前から頻繁に行われており、決して珍しいものではない。

1990年代は「CDを売るためのプロモーション」の位置づけも多かった。新人の登竜門とされることや、有名アーティストが担当しても作品内容とリンクしない楽曲も多く見られた。特定のレコード会社のアーティストが主題歌やエンディングを担当する定番の枠など、現在まで続く形もある。

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