近年は作品と音楽の密接度が増しているのが特徴だ。『チェンソーマン』はその代表例だろう。
そもそも、米津玄師はオファーの前から楽曲を構想していたほど作品のファンだった。「幸せになりたい 楽して生きていきたい」など、貧乏生活を送る『チェンソーマン』の主人公・デンジの欲望を表現した歌詞。その曲調はかつてのボーカロイドプロデューサー時代を思わせるものである。
さらに編曲にはKing Gnuの常田大希が共同参加し、ミュージックビデオにも出演する。作品人気に加えて、アーティストの人気、作品を深く理解した楽曲など、いくつもの掛け算で強力なヒットが生まれたといえる。
それだけではない。『チェンソーマン』は全12回のエンディングソングに毎週異なるアーティスト・楽曲を起用した。Vaundy、ずっと真夜中でいいのに。をはじめ、アニメ好きの人気アーティストが集う力の入れようだった。
大手レコード会社社員はアニメタイアップについて「ドラマより安定して結果が出る印象がある。作品との寄り添い方が深く、製作陣の音楽に対する要望も強い。アニメファンが喜ぶか否かは大きく、作品をわかっていると思ってもらえると爆発力につながる」と語る。
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