「41歳で逝ったBL漫画家」明るく描いた闘病の軌跡 実父からの虐待の過去と大腸がんと向き合った

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「ひるなまの夫」さんが自分のTwitterアカウント(@hilnama_danna)を取得し、ブログ「『末期ガンでも元気です』ひるなまの夫 official blog」を始めたのは年が明けてからのことだ。最初はTwitterを非公開アカウントで始め、2月下旬になって本格始動した。

ひるなま
「『末期ガンでも元気です』ひるなまの夫 official blog」

2022年8月の緊急入院の際、ひるなまさんからオフィシャルブログの依頼を受けたもののずっと保留にしていると打ち明けられた。その後、「君が書いてみれば」と託されたことがブログ開設の下地になっている。託されたのなら、『元気です』を補足するような自分目線の情報を多くの人に届けようと決心した。そしてもう1つ、内なる動機ももたげてきた。

<身の周りのことが、少しづつ片付いていきました。まだまだやることは、残っていますが。
 気持ちの方も、少しづつ。
 でも、手続きとか身の回りのものが、減ったり消えたり変わったりすることは一目で分かる一方で、自分の気持ちって、分かるようで、わからないんですよね。
 自分に起こる現象だけを捉えると、
 すごく泣く日々も、減ったし、落ち込む日々も、減ったし。
 時間は妙薬とは、よく言ったものです。
 悲しみに慣れた?
 よく聞くけども、ショックが大きすぎて感覚が麻痺してしまった?
 でもね、妻に旅立たれてしまうことなんて初めてなもので。
 毎日、自分が自分でないような気がするんです。
 土手っ腹に、「穴が空いた」ような感じなんです。
 喪失感でしょうか。
 だから、慣れたとか、麻痺してるとか、そんなことまで正直分からないんですよ。
 でも、分かりたいんです。
 今の自分はどんな状態なのか、
 それを抽象的な状態から、
 客観視できる状態にするのは、
 自分が日々をより良く生きるためには、とても大切だなと思っています。
(略)
 でも、今の自分のことが、どんな状態なのか、わからないって、考え出すと気持ち悪いもので。
 どうしても、解消したいのです。>
2023年4月2日「♯28 ブログを書く理由」
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