その後、セカンドオピニオンで余命(術後の予後平均)は30カ月(2年半)とも告げられた。
年を越す頃、夫に闘病マンガを描くことを打ち明けた。それがCOMICポラリスで始まった『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』だ。
2020年7月に第1回を掲載すると、その後はほぼ隔週ペースで更新し、大腸がんと判明した経緯や入院時に直面した家族問題、闘病中に身に染みた身体や生活の苦楽について明るくわかりやすく伝えていった。編集部主導の専用Twitterアカウント(@daicho_polaris)もこの時期に立ち上げている。
術後1年は連載の執筆中に経過した。抗がん剤治療によって腹膜に散ったがんが制御できており、リアルタイムでは「末期」の看板を外すという表明をするほど順調な状態が維持できている。このタイミングで連載を締める決断を下したところがひるなまさんらしい。
全10話に補足や修正、あとがきなどを加えて、最終回をアップした半月後に書籍を刊行。それから間もなくして自分用の全年齢向けTwitterアカウント(@hilnama_PG12)も開設し、趣味の世界を離れた相手にもつぶやきが届くように門戸を広げた。
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