★完璧にこだわりすぎると、不機嫌になりやすい。
★80%も達成できれば十分だと考える。
完璧主義は不機嫌のもと
仕事でも、趣味でも、人間関係でも、すべてが完璧にうまくいくものなど、現実には1つもありません。
例えば、営業センスに優れ、顧客に商品を紹介したり成約に導いたりするのが非常に得意な人でも、報告書の作成などの事務処理を苦手としているようなことはよくあります。こんなとき、「自分はどうして完璧にできないんだろう?」と考えると、精神的に落ち込んでしまいます。
中には、「自分にはなんでもできるはず」と信じて、とことん頑張ってしまう人もいます。結果的に、疲れ切ったり、ストレスがたまったりして、かえって調子を落としかねません。
完璧主義の人は、何をやるにも100%の達成を目的とします。手抜きや妥協は一切許さず、やるからには全力を注ぎます。
すると80%の完成度でも、納得がいかず心に不満を抱えます。「20%のできなかった部分」に意識が向かうので、挫折感を味わうことになるのです。
何かに取り組むたびに落ち込むわけですから、当然不機嫌になります。そう考えると、人を不機嫌にさせる要素の1つが「完璧主義」だといえます。
完璧主義のせいで不機嫌になる状態から抜け出すには、とにかく完璧を目指すのをやめることです。100%を目指すのではなく、80%も達成できれば十分だと考えるのです。
例えば、一般的には「どんな人とも仲よくしたほうがよい」と考えられていますが、常識的に考えて、全員と仲よくできるはずがありません。どうしても、気が合わない人というのはいます。ですから、「まあ、80%の人とうまくやれればいい」と考えるのです。
夫婦関係においても友人関係においても完璧を求めたら続かないのは明らかです。ときには失敗する自分を受け入れてもらえるから、関係が長続きするのです。
どのラインをクリアすれば80%の合格点といえるのかは、経験で判断できるはずです。「80%達成でも十分合格点をクリアしているのだから、あとの20%はうまくいったら儲けものだ」と考えられる人は、イライラせずに毎日を過ごせます。
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