でも、たいていの人は、少しくらい時間に遅れたり、部屋が散らかっていたりしても、そこまで目くじらを立てません。怒っているのはその人だけ、というケースは多いのです。
時間に遅れたり、部屋を散らかしたりする人は、別に他人を挑発する目的で、わざわざ神経に障るように行動しているわけではありません。
つまり、不機嫌になるのは他人のルーズな行動のせいではなく、自分が極度に時間に厳しく、きれい好きな性格だから。性格が偏っているからこそ、相手の行動がいちいち気になるわけです。
どんな人でも偏っている分野はある
常に不機嫌な人は、自分の性格に偏りがあるという事実に気づいていません。
けれども、「自分の性格は正常で、相手の性格が偏っていて非常識だ」と考えている限り、いつまでも不機嫌な感情から抜け出せなくなってしまいます。
そこで大切なのが、自分の性格の偏りを認めることです。
どんな人でも、普通よりも過敏に反応してしまう分野を1つや2つは持っているものです。「自分は人よりも時間に厳しい人間なんだな」などと素直に認めてしまえば、感情的にならずに他人の行動も冷静に受け止めることができます。
普段自分がどんなときに不機嫌になりやすいか、職場の人や家族、友人などに尋ねてみるのも1つの手です。自分の性格の偏りに気づけば、相手に振り回されることもなくなります。
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