ビッグモーターの不祥事を伝えているのは、何もマスメディアだけではない。ツイッターでもたびたび「炎上」しているのだ。
昨年5月には、ビッグモーターの展示車とみられる車両がナンバープレートを付けずに公道を走る写真が投稿され、大いに批判を浴びた。
10月には「無料見積もりを依頼したら、勝手にドラムブレーキを分解されて、追加料金まで請求された」とのツイートが注目を集め、1万6000を超える「いいね」が付いた。
こうした一連の「炎上」に対して、ビッグモーターは一貫して「完全黙殺」している。公式サイトの「インフォメーション」欄で、2014年から現在に至るまでの「発表文」を見ることができる。だが、どの不祥事に対しても、ほとんど何のコメントも発表していないのだ。
数少ない例外が前述の「損害保険会社に対する車両修理費の水増し請求疑惑」と、2022年9月5日の「一部報道に関する、問い合わせ窓口開設のご案内」だ。
前者では、今年1月に「特別調査委員会の設置」と以下の「謝罪コメント」を公表している。
また後者の昨年9月の発表文では、
と問い合わせ窓口の開設を伝えているが、消費者側から連絡を求めるという、誠実とはいい難い対応であり、不正についての言及もない。
悪評とは対照的に業績は絶好調
さて本稿の冒頭で述べた通り、「完全黙殺」作戦は「今のところ」功を奏していると言えそうだ。というのも、「いくつもの悪評」とは対照的に業績は絶好調だからだ。
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