「子供嫌い」の日本、アメリカと価値観が違う背景 アメリカでは子供は小さな大人、日本では?
少子化問題について、政府は給付金の支給など経済対策を進めています。一方、SNSでは「子供なんて大嫌い。お金があったとしても、別に子供は欲しくない」という意見をよく目にします。
もちろん個人差はありますが、一般論として、子供嫌いが指摘される日本人とは対照的に、子供好きだといわれるのがアメリカ人です。今回は、アメリカとの比較を踏まえて、「日本人は子供が嫌い」という仮説と少子化対策のあり方について考えてみましょう。
アメリカ人は子供が好き、日本人は嫌い
筆者の近所にあるイタリア料理店の入り口に、「おや?」と目を疑う表示があります。
「ペット同伴可のお店。ペットとご一緒にどうぞ」
「小学生以下のお子様の入店はご遠慮願います」
店主の意図はわかりませんが、ともあれ「子供よりもペット」という昨今の風潮を象徴しています。この店だけでなく、日本ではちょっとした高級店だと「子供連れ禁止」が当たり前です。
アメリカでも、ニューヨークの金融街などでは、子連れ客に対し迷惑料を取る店があるようです。ただ、「子供連れ禁止」という店はまれで、たいてい子供を歓迎します。高級レストランでも、幼児用のハイチェアが用意されていて、家族連れが楽しく食事しています。
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