超一流は、結果が出なくても「頑張らない」 ACミラン本田圭佑が逆境に慌てない理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

結果が出る、出ないにかかわらず、目の前の仕事に真剣に臨んでいるならば、大切なのはそれ以上にがんばろうとすることではありません。むしろ初志貫徹でやり続けることです。

筆者は、多くの一流になりきれなかった選手もたくさん見ていますが、そんな選手は、あるときはがんばりすぎたり、逆にあるときはがんばれなかったりと不安定です。

大股で1歩進むと、次の2歩目は苦しくなります。

2歩目を安定して出すためには、半歩ずつ確実に出したほうがいい。大股で次の1歩が踏み出せなくなるくらいなら、半歩を刻んで、やり続けるほうがいい。そのほうがはるか先にまで行くことができます。それを一流は理解しています。

「ギャンブラーに金持ちはいない」

ギャンブルの世界は、浮き沈みが激しい世界ですが、派手に儲けても、たった1回の負けですべてを失ってしまう人がいます。派手な勝負師ほど、金持ちであり続けることはほとんどありません。ギャンブルを職業としているプロのギャンブラーこそコツコツと確率をベースに、地道に判断しています。やり続けることの難しさは、あなたも十分に経験しているのでおわかりでしょう。

「本田選手がどうやって逆境を乗り越えたのだろう」という質問自体、視点が違うことに気づいてもらえたでしょうか。

「たった5分の価値」に気づけるか

「結果が出ないときは頑張らない」

そんなことを言うと、誤解する人がいるかもしれません。しかし、ピンチのときには、がんばってはいけないのです。大切なのは、コツコツと「半歩」をやり続けることです。あるときだけむきになってめちゃくちゃがんばるよりも、小さく続けることのほうが大切だと理解しなければいけません。これはなかなか難しいものです。

精神的に成熟していない選手に見られるのは、がんばるときはめちゃくちゃがんばるのですが、少しうまくいかなくなると「ああ、もうダメだ。やめた」となってしまうことです。これではせっかくすばらしい才能があっても、いいときはいいけれど、ダメなときはダメという選手になってしまいます。

ムラがあるということは、サッカー選手にとっては、大変な問題点です。

次ページどんな条件下でも力を発揮できること
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事