「仕事へのしがみつき」が心身の不調を加速させる チェックシートで「しがみつき度」を確認しよう
「〜するべき」「〜しなければならない」と考えてしまうこと、これは言ってみれば、特定の信念に固執している、つまりしがみついている状態です。
疲労の2段階で思考が偏ってきてしまい、本来持っている信念がぐっと強調されてしまっているのです。
ただ、この信念自体が悪い、ということではありません。1段階、つまり元気な状態なら、上昇志向やモチベーションを上げることにつながり、自分を鼓舞してくれることもあるでしょう。
ただ2段階、3段階まで疲労をためた状態だと問題です。
2段階、3段階でこれらの考えに固執すると、疲れる→でも頑張りたい→休めない→さらに疲れる→でも頑張りたい……という負のループに陥ってしまいます。
負のループの行き着く先は、疲れる→頑張りたい→でも体が動かない、という状態。さらに進むと「自分などいないほうがいい」という思考に陥ってしまうこともあります。
このループから抜け出すためには、何とかして頑張ることへの「しがみつき」の状態から抜け出すことです。
頑張ることの大切さは、子どもの頃から教えられてきたことで、多くの人が十分に理解できていることでしょう。
「頑張らないこと」は悪いことではない
一方で、大人にとって「頑張ること」以上に大切なのは、「(状況に応じて)頑張らないこと」です。
もし、肩の力を抜いて自然体で「頑張らないこと」ができたら、物事を柔軟に受け止め、メンタルを安定させることができます。ただ頑張るのではなく、自分の疲労を自覚した上で、「頑張ること」と「頑張らないこと=休む」のバランスを取れるようになることが必要なのです。
2段階になったときに「頑張らない」を選択できる人もいますが、多くの人は頑張らないことを「悪いこと」として捉えてしまいます。
そこには、もともと持っている信念とその強さが影響しています。
「休むことは悪」と捉えているかどうかを、あなたの持つ信念からチェックしてみましょう。このとき、自分をイメージして考えるのではなく、「『そうではない誰か』をイメージし、その人に強く腹が立つかどうか」でチェックするといいでしょう。あなたの心の底にある価値観が表れやすくなります。
半分以上にチェックがつく人は、仕事へのしがみつきが強くなりがちです。
頑張ることにしがみついていない?
ときには頑張らないことのほうが大事。
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