「仕事へのしがみつき」が心身の不調を加速させる チェックシートで「しがみつき度」を確認しよう

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「〜するべき」「〜しなければならない」と考えてしまうこと、これは言ってみれば、特定の信念に固執している、つまりしがみついている状態です。

疲労の2段階で思考が偏ってきてしまい、本来持っている信念がぐっと強調されてしまっているのです。

ただ、この信念自体が悪い、ということではありません。1段階、つまり元気な状態なら、上昇志向やモチベーションを上げることにつながり、自分を鼓舞してくれることもあるでしょう。

ただ2段階、3段階まで疲労をためた状態だと問題です。

2段階、3段階でこれらの考えに固執すると、疲れる→でも頑張りたい→休めない→さらに疲れる→でも頑張りたい……という負のループに陥ってしまいます。

負のループの行き着く先は、疲れる→頑張りたい→でも体が動かない、という状態。さらに進むと「自分などいないほうがいい」という思考に陥ってしまうこともあります。

このループから抜け出すためには、何とかして頑張ることへの「しがみつき」の状態から抜け出すことです。

頑張ることの大切さは、子どもの頃から教えられてきたことで、多くの人が十分に理解できていることでしょう。

「頑張らないこと」は悪いことではない

一方で、大人にとって「頑張ること」以上に大切なのは、「(状況に応じて)頑張らないこと」です。

もし、肩の力を抜いて自然体で「頑張らないこと」ができたら、物事を柔軟に受け止め、メンタルを安定させることができます。ただ頑張るのではなく、自分の疲労を自覚した上で、「頑張ること」と「頑張らないこと=休む」のバランスを取れるようになることが必要なのです。

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2段階になったときに「頑張らない」を選択できる人もいますが、多くの人は頑張らないことを「悪いこと」として捉えてしまいます。

そこには、もともと持っている信念とその強さが影響しています。

「休むことは悪」と捉えているかどうかを、あなたの持つ信念からチェックしてみましょう。このとき、自分をイメージして考えるのではなく、「『そうではない誰か』をイメージし、その人に強く腹が立つかどうか」でチェックするといいでしょう。あなたの心の底にある価値観が表れやすくなります。

半分以上にチェックがつく人は、仕事へのしがみつきが強くなりがちです。

チェックシート
(出所:『全部うまくいかないのはわたしが頑張りすぎるから』)
Point
頑張ることにしがみついていない?
ときには頑張らないことのほうが大事。
下園 壮太 メンタルレスキュー協会理事長、元・陸上自衛隊衛生学校心理教官

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しもぞの そうた / Sota Shimozono

1959年生まれ。82年防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理幹部として多くのカウンセリングを手がける。大事故や自殺問題への支援で得た経験をもとに独自の理論を展開。陸上自衛隊衛生学校で、衛生科隊員(医師など)に対する教育に携わってきた。2015年に退官。現在は、NPO法人メンタルレスキュー協会理事長を務める傍ら、講演や研修会で、独自のカウンセリング技術を普及。著書は『うつからの脱出』(朝日文庫)、『心を守る ストレスケア』(池田書店)など多数。

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