「仕事へのしがみつき」が心身の不調を加速させる チェックシートで「しがみつき度」を確認しよう
今、あなたが「休むことなんてできない」と即答するなら、もう一度冷静に「なぜ休めないのか?」を考えてみましょう。
例えばその理由は、「今、進んでいる案件を人に任せたら迷惑がかかってしまう。みんなも手持ちの仕事でいっぱいなのに、私の分までやってもらうなんて無理」だからかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか? 同僚の中には、あなたの仕事を請け負うだけの余裕がある人もいるかもしれません。または、チームの人たちに分担してもらえば、1人ひとりの負担はそれほどではないかもしれません。
もしくは、そもそも人手が足りない中でみんな働いていて、誰かが「増員してほしい」と言ってくれるのを待っている状態かもしれません。あなたが会社に相談すれば、チーム体制の見直しをしてもらえるかもしれないのです。
それでもあなたは、「でも仕事を休んでしまったら、今の立場で働き続けられず、キャリアが止まってしまう。収入が減るのも困る」と言うかもしれません。それも、本当にそうでしょうか?
この人手不足の中、2週間、1カ月、2カ月休んだら、あなたは会社にとって必要がなくなる存在でしょうか? 有給休暇をためていませんか? それを利用すれば、収入を確保しつつ一定期間休める可能性はないのでしょうか?
「休めない」と決めつける前に、一度考え直してみてください。
キャリアと健康、どちらが大事?
そもそも、仕事や収入、キャリアなど、休めない理由となっているものは、あなたの健康と引き換えにするほど大事なものでしょうか?
心や体の不調を見て見ぬフリをして働き続け、もし、うつ病になってしまったら……。それこそ、休まないことで守ろうとした仕事、収入、キャリアを失い、1年、もしくは、一生、治療に時間を取られる可能性だってあるのです。
健康や命より大切なものなんて、この世にはそうそうありません。それなのに「本当に休めない?」と自問自答したときに、あなたが休むことを拒むもの、そこにはいくつかの偏った考え方があります。
例えば次のようなものです。
「自分だけが休んで、周りの人に迷惑をかけてはいけない」
「休むのは怠けていること。頑張らないと人に認めてもらえない」
「つらくても1人でやり遂げなければ、能力がないと思われる」
「理想とする姿に近づくために、完璧でいなきゃいけない」
どこかで、これらのことを考えていませんか?
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