「間食をしない人」は太りやすい"超盲点な真実" 「上手な間食」で健康になり、やせやすくなる

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この本は、アンチエイジング専門クリニックを営む満尾正先生が、食こそが最大のリターンを得る投資である、とビジネスパーソン向けにパフォーマンスを上げる食事法を紹介したもの。

そのなかに次のような一節があります。

血糖値が60㎎/㎗以下になる「低血糖」状態は、パフォーマンスを著しく落とします。集中力や思考力の低下、無気力、イライラ、めまい、冷や汗、手の震えなど、簡単にいうと電池切れの状態となります。
『食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術』より

お腹が空くと、イライラしたりすることは、みなさんも経験上、ご存じだと思います。なぜイライラするのかというと、自律神経のうち交感神経のほうが優位になるから。

お腹が空くのは血糖値が下がってきたサインです。血糖値が下がり、飢餓状態になると、人間は、交感神経が優位になり、イライラして攻撃的になるようにできています。それは、太古の昔、人類が狩りに出かけていた頃の名残です。狩りに出ていくときには好戦的になり緊張していなければいけないので、交感神経の働きを高め、イライラさせていたのですね。

ですから、お腹が空いたときや「なんだかイライラしているな」と感じたときに、少量の間食をとるのは、私もいいことだと思います。

仕事中の間食は15分くらい時間をとる

疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本
『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

そもそも仕事中は交感神経が高ぶりやすいもの。間食をとって、お腹にものが入ると、消化吸収のために胃腸が動き出して副交感神経優位になります。仕事で高ぶった交感神経を抑え、脳の疲労を防ぐという意味でも、ほどよい間食は疲労予防になります。

ちなみに、副交感神経から交感神経への切り替えは0.2秒くらいと早い一方、交感神経から副交感神経へ切り替えるには5分ほどかかります。ですから、仕事中の間食は、15分くらい時間をとって、リラックスする時間を確保するのがおすすめです。そうするとリフレッシュできます。もちろん、仕事の資料もスマホの画面も遠ざけてくださいね。

梶本 修身 東京疲労・睡眠クリニック 院長

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かじもと おさみ / Osami Kajimoto

医師・医学博士。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。2003年より産学官連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。大阪市立大学大学院医学研究科生体情報解析学講座教授、大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授などを歴任。ニンテンドーDS『アタマスキャン』を開発し、「脳年齢」ブームを起こす。『ホンマでっか⁉TV』『めざましテレビ』『羽鳥慎一モーニングショー』『ひるおび』『news zero』『あさイチ』『ニュースウオッチ9』など、テレビやラジオにも数多く出演。著書に『すべての疲労は脳が原因』シリーズ(集英社新書)、『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム)、『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「 すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)、『眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話』(日本文芸社)ほか多数。

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