「図太さと謙虚さ」を使い分ける人こそ幸せな訳 自己啓発書を80冊書いた歯科医が説く人生の価値
2.最大限の努力をする
たとえばあなたが「笑顔に満ちた職場で実力を発揮する」というミッションをもち、「いきいきと働いている自分」をビジョンしたとしても、それだけで願望がかなうわけではありません。そのために何をすべきなのかを考え、行動を起こさなければ、あなたの人生には何ももたらされません。
実は、願望をかなえるためにすべきことが発想として降りてくるという流れそのものが、潜在意識からのギフトなのです。潜在意識をうまく活用するためのコツは、自分を信じて躊躇なく潜在意識からのギフトを受け取り、とにかく実践すること。つまり潜在意識+最大限の努力=願望実現です。
たとえば「世界でいちばん理想的な歯科医になる」というミッションを掲げた私は、技術を磨くだけではなく、患者さんの心によりそう医師でありたいと考えました。
そこで、本やDVD、セミナーを通じてコミュニケーション術や笑顔のつくり方について学び、まずは相手の話を傾聴する、元気のない方の相談に乗るといったことを心がけるようにしたのです。
人間考察の一環として、人間分析学を学ぶために、毎週、飛行機に乗って先生のもとへ通っていた時期もあります。
何が正しいのかやってみないとわからない
がむしゃらになって、とことん探究するという私の姿勢は、ある意味でかたよっていたといえるでしょう。でも、何が正しいのかはやってみなければわかりません。さらにいえば、これでいいのか悪いのかわからないというカオス(混沌とした状態)は、やがて秩序を生み出します。これもまた宇宙の法則。
いずれにしても、何の挑戦もせず、たんにバランスを求めても、小さくまとめているのにすぎず、不満が解消されることはありません。もっと豊かな人生を送りたいというミッションを掲げたなら、願望実現の過程において、ときにはかたよるほどの情熱や努力の時期を経る必要があると私は断言します。
なぜなら高みをめざして飛び込む世界は、いまいる世界よりエネルギーが強いのです。強いエネルギーに対応するためには、自分の器を強固にする必要があります。自分の器は、さまざまな経験を経て学ぶことでしか鍛えることができません。だから自分にできることはすべてやる。振り切れるまでやってみることが先決。私の経験からいえば、とことんやれば、おのずと自分なりのバランスを習得することができるのです。
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