「図太さと謙虚さ」を使い分ける人こそ幸せな訳 自己啓発書を80冊書いた歯科医が説く人生の価値

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人間というのは誰もが基本的にはネガティブ思考だといわれています。つまり放っておくと、どんどん悪いことを想定してしまうということです。

潜在意識には危険を回避するために最悪なことを想定して、何か起きたときのショックを極力抑えようとする習性があるのです。

だから、「幸せになりたいのに、幸せになるのが怖い」という深層心理が働いてしまって、中途半端な現実を引き寄せてしまいます。

うまくいったときこそ、謙虚さをもってさらに前進

ただし、当然のことですが図太いだけですべてがうまくいくとはかぎりません。うまくいってもいかなくても、そこに謙虚さがなければ、いい結果を生みません。

たとえば、上司に命じられて徹夜で資料を作成したのに、ダメ出しをされたとしても「骨折り損のくたびれもうけだった」と落ち込むのではなく、上司の言葉をまずは謙虚に受け止めて、悔しさをバネに今度こそは完璧にやってやるぞと奮起すれば、それまで以上のエネルギーが湧いてくるはずです。

エネルギーは水と一緒で使わないと淀んでしまいます。使えば使うほど新たなエネルギーが湧いてくる。

だからダメだったときのことなんか考えないで、何でもやってみるという図太さを備えることが大切なのです。

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そしてうまくいったら、もっと学びたいという謙虚な気持ちでエネルギーを燃やす。そのエネルギーを最大限に使って新たなことに挑む。その両者があって初めて好循環をつくります。

自分が信念をもって行ったことであれば、周囲の人から揶揄されているなと感じても、淡々とやり続ける。その結果、うまくいったとしても調子に乗らない。

ここで傲慢になってしまえば、失墜してしまうでしょう。

人気俳優がスキャンダルを起こして干されてしまうなどといったことは、わかりやすい例です。私はいつも自分に重ね合わせて、教訓にしなければいけないなと思います。

日常のなかで見聞きすること、いいことも悪いことも体験のすべてが学びなのだと私は思います。学びと成長をくり返すなかで人生のバランスを整えていくために、図太さと謙虚さをもち合わせ、使い分ける術を身につける必要があるのです。

井上 裕之 いのうえ歯科医院理事長

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いのうえ ひろゆき / Hiroyuki Inoue

1963年北海道生まれ。東京歯科大学大学院修了後、世界レベルの技術を学ぶためニューヨーク大学、ペンシルベニア大学、イエテボリ大学で研鑽を積み、医療法人社団いのうえ歯科医院を開業。理事長を務めながら、東京医科歯科大学、東京歯科大学非常勤講師、インディアナ大学客員講師など国内外の7つの大学で役職を兼任。歯学博士、経営学博士でもあり、世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト公認グランドマスター。本業のかたわら世界的な能力開発プログラム、経営プログラムを学び、独自の成功哲学「ライフコンパス」を編み出し、「価値ある生き方」を伝える著者として全国各地で講演を行う。著書は累計80冊で130万部を突破。

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