「図太さと謙虚さ」を使い分ける人こそ幸せな訳 自己啓発書を80冊書いた歯科医が説く人生の価値
人間というのは誰もが基本的にはネガティブ思考だといわれています。つまり放っておくと、どんどん悪いことを想定してしまうということです。
潜在意識には危険を回避するために最悪なことを想定して、何か起きたときのショックを極力抑えようとする習性があるのです。
だから、「幸せになりたいのに、幸せになるのが怖い」という深層心理が働いてしまって、中途半端な現実を引き寄せてしまいます。
うまくいったときこそ、謙虚さをもってさらに前進
ただし、当然のことですが図太いだけですべてがうまくいくとはかぎりません。うまくいってもいかなくても、そこに謙虚さがなければ、いい結果を生みません。
たとえば、上司に命じられて徹夜で資料を作成したのに、ダメ出しをされたとしても「骨折り損のくたびれもうけだった」と落ち込むのではなく、上司の言葉をまずは謙虚に受け止めて、悔しさをバネに今度こそは完璧にやってやるぞと奮起すれば、それまで以上のエネルギーが湧いてくるはずです。
エネルギーは水と一緒で使わないと淀んでしまいます。使えば使うほど新たなエネルギーが湧いてくる。
だからダメだったときのことなんか考えないで、何でもやってみるという図太さを備えることが大切なのです。
そしてうまくいったら、もっと学びたいという謙虚な気持ちでエネルギーを燃やす。そのエネルギーを最大限に使って新たなことに挑む。その両者があって初めて好循環をつくります。
自分が信念をもって行ったことであれば、周囲の人から揶揄されているなと感じても、淡々とやり続ける。その結果、うまくいったとしても調子に乗らない。
ここで傲慢になってしまえば、失墜してしまうでしょう。
人気俳優がスキャンダルを起こして干されてしまうなどといったことは、わかりやすい例です。私はいつも自分に重ね合わせて、教訓にしなければいけないなと思います。
日常のなかで見聞きすること、いいことも悪いことも体験のすべてが学びなのだと私は思います。学びと成長をくり返すなかで人生のバランスを整えていくために、図太さと謙虚さをもち合わせ、使い分ける術を身につける必要があるのです。
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