4日連続不通「舎人ライナー」に何が起きたのか パンタグラフの破損や気温上昇で架線トラブル

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日暮里・舎人ライナー
都営の新交通システム「日暮里・舎人ライナー」(記者撮影)
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JR山手線や常磐線などが乗り入れる日暮里駅(東京都荒川区)と足立区北部の舎人(とねり)地区を結ぶ都営の新交通システム「日暮里・舎人ライナー」。日本一の混雑路線としても知られる同線で、4月10日から13日にかけて4日連続で一時運転を見合わせる事態が起きた。

同線は2021年10月に、首都圏で震度5強を観測した地震による脱線で3日間全面運休したことはあるが、4日にわたって断続的にトラブルが発生し、そのたびに不通となるのは異例だ。いったい何が起きていたのか。

気温上昇で「電車線」が歪む

日暮里・舎人ライナーは、日暮里駅と埼玉県境に近い見沼代親水公園駅間の約9.7kmを結び、駅数は全13駅。高架の軌道上を、ゴムタイヤ車輪の5両編成の電車がコンピューター制御の無人運転で走る新交通システムだ。

今回相次いだ運転見合わせは、車両に電気を送る電車線(架線)の不具合や、電車線から電気を車両に取り込むためのパンタグラフの破損といった電気関係のトラブルが要因だった。

最初のトラブルが発生したのは4月10日の11時46分。終点の見沼代親水公園駅と2つ隣の舎人公園駅との間で停電が発生し、全線で運転をストップした。12時半過ぎには停電区間以外の日暮里―舎人公園間で運転を再開し、15時半過ぎに全線再開した。

日暮里・舎人ライナー 320形
舎人公園駅付近を走る日暮里・舎人ライナーの320形車両(記者撮影)

この際は、停電区間の見沼代親水公園駅に停車していた車両のパンタグラフに破損が見つかり、これが停電を招いたとみられている。破損の原因と推測されるのは「気温上昇による電車線の伸び」だ。

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