東武大師線、乗車2分の「超ミニ路線」に長い歴史 わずか1km、巨大無人駅へ「草だんご列車」が走る

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大師前駅のホーム。多く初詣客が押し寄せても対応できる広さだが無人駅だ(筆者撮影)
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鉄道路線というものは、だいたいが寺社の参拝客のために作られた。

――とのっけから言い過ぎだが、とにかく寺社参拝客を運ぶために開業した路線は多い。例を挙げればJR総武線や成田線、そして京成本線などは成田山新勝寺、京急のルーツでもある大師線は川崎大師への参拝客のための路線だ。

このように、寺社へのアクセスは鉄道開業の大きな理由のひとつであった。そして、それらは、令和の時代になっても参拝客を運ぶことを主たる役割としている。たとえば、今回訪れた東武大師線である。

わずか1kmのミニ路線

東武大師線は西新井―大師前間、東武スカイツリーラインから分かれてわずか1.0kmの短い路線だ。駅は起点と終点の2つだけ。そしてその終点、大師前駅のすぐ目の前に西新井大師(總持寺)がある。

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「ですから参拝の駅として、年末年始や毎月21日の縁日などではたくさんのお客さまでにぎわう路線です。まあ、ここ1年はちょっと新型コロナの影響で参拝のお客さまがだいぶ減ってしまっているんですけれど……」

こう話してくれたのは、西新井駅長を務める東武鉄道北千住駅管区の副管区長、神崎和幸さんだ。

「特に12月21日の縁日と1月21日の初大師、そしてその間の初詣ですよね。これがほんとうにたくさんのお客さまに来ていただける。西新井駅が大師前駅も管轄しているものですから、この期間はほとんどが大師の対応でフル稼働になるんです」

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