東武大師線、乗車2分の「超ミニ路線」に長い歴史 わずか1km、巨大無人駅へ「草だんご列車」が走る
普段は亀戸線と共通運用する2両編成の電車が10分間隔で行ったり来たりしているだけなところ、初詣の時期には1編成増やして2編成体制になる。
神崎駅長は続ける。「単線なのでもちろん途中で交換はできませんが、西新井の駅に1編成止めておいて、折り返しの列車が到着したらすぐに出発する運転パターンを組んでいます」
訪れてみればわかるが、大師前駅は1面1線ながら広々としたホームを持っていて、初詣にやってくるたくさんのお客に対応できる。対して西新井駅は1面2線でもホームは狭い。
あふれんばかりの初詣客をさばくためには、次に出発する列車を待機させておかなければ、それこそホームからお客がこぼれてしまう、というわけだ。
普段は無人駅が初詣客であふれる
「ほぼ1日中満員状態ですよね。大師前駅も普段は無人駅なのですが、臨時営業の窓口も用意しておりまして、正月にはそこできっぷを販売しています。通路も駅を出るほうと入るほうで分けたり、西新井大師に向かう参道も一方通行になっていて、とにかくたくさんの方でにぎわいます」
まさしく参拝路線の面目躍如。東武大師線はスカイツリーラインから分岐する地味なヒゲ線であっても、少なくとも初詣シーズンには大いなる輝きを放つ。
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