東武大師線、乗車2分の「超ミニ路線」に長い歴史

わずか1km、巨大無人駅へ「草だんご列車」が走る

普段は亀戸線と共通運用する2両編成の電車が10分間隔で行ったり来たりしているだけなところ、初詣の時期には1編成増やして2編成体制になる。

神崎駅長は続ける。「単線なのでもちろん途中で交換はできませんが、西新井の駅に1編成止めておいて、折り返しの列車が到着したらすぐに出発する運転パターンを組んでいます」

“草だんご色”の列車と神崎和幸西新井駅長(筆者撮影)

訪れてみればわかるが、大師前駅は1面1線ながら広々としたホームを持っていて、初詣にやってくるたくさんのお客に対応できる。対して西新井駅は1面2線でもホームは狭い。

あふれんばかりの初詣客をさばくためには、次に出発する列車を待機させておかなければ、それこそホームからお客がこぼれてしまう、というわけだ。

普段は無人駅が初詣客であふれる

「ほぼ1日中満員状態ですよね。大師前駅も普段は無人駅なのですが、臨時営業の窓口も用意しておりまして、正月にはそこできっぷを販売しています。通路も駅を出るほうと入るほうで分けたり、西新井大師に向かう参道も一方通行になっていて、とにかくたくさんの方でにぎわいます」

まさしく参拝路線の面目躍如。東武大師線はスカイツリーラインから分岐する地味なヒゲ線であっても、少なくとも初詣シーズンには大いなる輝きを放つ。

次ページ参道を見に行ったら戻れない!
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
これが世界のビジネス常識<br>会社とジェンダー

「ジェンダーギャップ指数ランキング2021」で日本は120位という結果に。先進7カ国中で最下位かつ、女性の社会的地位が低いとされるアフリカ諸国よりも下です。根強く残る男女格差の解消は、日本経済が再び競争力を取り戻すために必須の条件です。

東洋経済education×ICT