寝る前のスマホぐせを一瞬でやめられる「質問」 できれば寝る2時間前はスマホはオフに

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質のよい睡眠をもたらしてくれる夜の行動として、さらにもう1つ、ぜひはじめていただきたいのは、寝る前のルーティンを持つ、という方法です。

仕事が終わってから就寝までの間は、睡眠へ意識を向けていきたい時間帯です。疲れ切って帰宅し、いきなりぐっすり寝ようと思ってもそれは難しいでしょう。たとえば、就寝前に照明を落とした静かな空間で心を落ち着かせるといったルーティンなら、誰でも今日から気軽に実践できます。

私の場合は、寝る前に瞑想をしています。よい睡眠のためだけに行っているわけではなく、趣味の1つでもあるのですが、私にとって瞑想は、睡眠へ向けて心と体を整えて準備していく時間で、言ってみれば「睡眠への助走」です。

最近、スポーツジムでも、ビジネスパーソン向けのマインドフルネスのクラスが増えていると聞きます。睡眠のためにも、健康のためにも、仕事帰りの深夜の激しい運動はできるだけ避けてほしいのですが、ヨガや呼吸法など、マインドフルネスの感覚を習慣づけるためのクラスであれば、よい効果が期待できるでしょう。

寝る前の時間を自分をねぎらう時間に

こうしたルーティンを1つ持っておくと、「睡眠への助走」がスムーズになります。もちろん、昼間の心のざわつき、不安、怒りなどの感情を落ち着かせリセットしてくれます。「睡眠への助走」は、睡眠の質を上げることだけでなく、セルフメンタルケアにもつながるのです。

『最高のリターンをもたらす超・睡眠術』(大和書房)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

よい睡眠のために、寝る前の時間を自分をねぎらってあげる時間にしていきましょう。「これで1日終わり」「お疲れ!」と心身に伝えてくれるルーティンが、ニュートラルな状態を保ちやすくしてくれます。

ここでは夜の習慣を変えることで睡眠の質を向上させ、睡眠のもたらす大きなリターンを得やすくできることをご紹介しました。ほかにもよい睡眠のために今すぐはじめられるアクションはたくさんあります。まずは、無理なくできることからはじめてみてはいかがでしょうか。

木田 哲生 堺市教育委員会主任指導主事、日本眠育推進協議会評議員

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きだ てつお

日本眠育推進協議会評議員。上級睡眠健康指導士。1983年生まれ。大阪教育大学教職大学院卒業。教育委員会の業務の傍ら、全国各地で講演会・研修会を開催し、睡眠教育の普及に取り組む。著書・共著書に『睡眠教育(みんいく)のすすめ』『「みんいく」ハンドブック』 (ともに学事出版)、『ねこすけくん なんじにねたん?』(共編著:伊東桃代 絵:さいとうしのぶ/リーブル)、『ねこすけくんがねているあいだに…』(共編著/伊東桃代 監修:西野精治 絵:さいとうしのぶ/リーブル)、『親子の「どうしても起きられない」をなくす本』(共著:三池輝久/イースト・プレス)、『最高のリターンをもたらす超・睡眠術』(共著:西野精治/大和書房)等。

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