「献立浮かばない日」、最初にやってほしいこと 「料理がしんどい」を楽にする3つのアプローチ
どうにも気力が湧かないけれど作るしかなく、結果心身ともヘトヘトになってしまった……なんてこと、家庭料理を担当している人なら誰しもあるんじゃないだろうか。これは炊事担当を経験しないとわからない種のしんどさである。
私は家事としての料理って「ゴールのない遠泳」に思えてしまう。ゆえに途中で休む浮島を自分で作り、歩いても行ける浅瀬をときに作り、足のつかない深みにあるときは泳がずひたすら「浮く」に集中する時間を自ら作っていかなくてはならない。(そうじゃないと沈んでしまって、なかなか浮き上がって来られない……!)
レトルトは罪悪感を持つのではなく「楽しむ」
ここでは、「料理がしんどい」という人が、自分で「心の浮島」を作る3つのコツをご紹介する。
1. 「作らない時間」が、作る気力を育てる
私は荒波を乗りこなすのではなく、荒波の日は海に出ないと決めた。といっても、「だからごはんなし」とはいかない。こういうとき、レトルトや冷凍食品で「済ます」と考えると、罪悪感が発生して、心の疲労物質を生みやすいので要注意。
私はレトルトや冷凍食品を「楽しむ」日と考える。たとえばレトルトカレーやシチュー、冷凍のピッツァやパスタにミニトマトを散らす、ほうれん草をチンして添える、刻んだねぎを加える。これだけでも「料理した感」はかなり増して、味わいもグンとフレッシュになる。
作れないときは気力を養うべきとき。決して怠け心のうずいているときじゃあない。休息が必要なときに自分を否定しないことはかなり大事だ。
2. 料理も「相性」によって「断捨離」が必要
料理というのは、ちょっと面倒でもどうにも作りたくなる料理もあれば、作っていてあまり面白く感じられない料理もある。そのへんは相性なのである。相性は誰にでもあること。直すとか、克服するという問題でもない。
世間でごくポピュラーな料理と相性が悪い場合、自分をネガティブに考えてしまうこともある。たとえば唐揚げや、餃子。作るのが面倒、億劫に感じてしまう人は少なくないと思っているが(私もわりとそう)、自分は料理がヘタなのだ、不器用なのだ……と悪いほうに考えてしまう人もいる。いやいや、それは相性の問題なんである。
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