「1~3月期はAI(人工知能)半導体の需要が拡大したように見えたが、実際にはそれほど伸びていなかった。パソコンやスマートフォン、サーバー向けの半導体の需要は弱含みが続いており、顧客の(手元にある)在庫消化も遅れている。(TSMCにとって)受注の早期底入れは難しそうだ」
同じく市場調査会社のイサイア・リサーチは、TSMCの業績失速の要因について次のような見方を示した。
「最先端のプロセス技術である5~7nm(ナノメートル)の半導体チップに対する需要が(実際にどれだけ伸びるのか)不透明なことに加えて、顧客がまだ在庫消化の途上にあり、2022年後半から(発注のキャンセルに伴う)出荷量の下方修正が繰り返された。それが2023年1~3月期の売上高に(遅れて)反映された格好だ」
なお、当のTSMCは財新記者の取材申し込み対して、「正式な決算発表までコメントできない。4月20日に開催する(1~3月期の)業績説明会を待ってもらいたい」と回答した。
(財新記者:覃敏)
※原文の配信は4月12日
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